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電流

乾電池の+極と-極を結ぶと電気が流れ、豆電球などがつきます。このような電気の流れが電流です。                                                         電流には直流と交流の2種類があります。乾電池や蓄電池の電流が直流です。いつも+極から-極へと電流は流れています。ところが、交流では電流の方向が一定の周期で交代しています。つまり、+極と-極が時間とともに入れ替わっているのです。電圧も同じ周期で変化をしています。

第一種電気工事士

ビル、工場、商店、一般住宅などの電気設備の安全を守るために工事の内容によって、一定の資格のある人でなければ、電気工事を行ってはならないことが、法令で決められています。その資格のある人を電気工事士といいます。第一種電気工事士は第二種電気工事士の範囲と最大電力500kW未満の自家用電気工作物の工事に従事できます。

第二種電気工事士

ビル、工場、商店、一般住宅などの電気設備の安全を守るために工事の内容によって、一定の資格のある人でなければ、電気工事を行ってはならないことが、法令で決められています。その資格のある人を電気工事士といいます。第二種電気工事士は一般住宅や店舗などの一般用電気工作物の工事に従事できます。

太陽電池

シリコン半導体などは、太陽の光があたると電気を起こします。この性質を利用して発電するのが太陽電池です。1960年代から実用化が始まり、安全でクリーンなエネルギーとして期待されています。いまでは太陽電池は、腕時計、電卓など、また信号機や公園の時計、人工衛星の電源としても活躍しています。一般家庭でも屋根の上に並べて発電しているところがあります。しかし、雨や曇りの日は発電ができず、発電効果も低いので、これからの開発が待たれます。

待機電力

リモコンやメモリー、時計機能など家庭用の電気器具は多機能になり、どんどん便利になっています。そのため、器具を使用していないときにも電力を消費しているものが多くなりました。それが「待機電力」です。家庭で使う全消費電力量の10%以上が待機電力といわれています。主電源のスイッチを切るようにしましょう。
ただし、メモリーや時計機能などは主電源を切ると、もう一度調整し直す必要があります。注意してください。

太陽光発電

太陽光発電はシリコン半導体の光電効果を利用して、太陽の光を直接電気エネルギーに変換するものです。
1年間に地球にふりそそぐ太陽のエネルギーは石炭に換算して約90兆トン分もあるといわれます。これは世界のエネルギー消費量の約3万倍分です。
太陽電池は人工衛星や無人灯台に利用されています。

タコ足配線

多口のテーブルタップで、いくつもの電気器具を使っていませんか?まるでタコの足のようにコードが四方八方にのびているので、タコ足配線といいます。もし、数台の器具を同時に使うと、その合計電流がテーブルタップの1本のコードにどっと流れることになります。火事の原因にもなりかねません。テーブルタップは便利なので、どうしてもたくさんの器具を使いすぎてしまいます。気をつけましょう。

単相2線式

家庭用の配線システムの一つです。分電盤を見て下さい。アンペアブレーカーのところへ2本の電線が入ってきていれば、単相2線式です。これは100ボルトの電気だけを流すシステムです。最近は200ボルトの器具が使える単相3線式が増えてきてます。

単相3線式

単相3線式とは、200ボルトの電気器具が使える配線方式です。分電盤のアンペアブレーカーのところへ3本の電線で入ってきているので、かんたんに見分けることができます。3本の線のつなぎ方によって、100ボルトと200ボルトの両方の電気を使うことができます。

地中配電線

配電線というと街の電柱に張りめぐらされた電線を思いうかべますが、これは架空配電線といいます。大都会では道路の下にも配電線が縦横に走っています。これを地中配電線といいます。電柱には変圧器がのっていますが、地中配電線の場合はどうなっているのでしょうか。電柱のない通りの両側のところどころに地上用変圧器という四角の鉄製の箱がたっています。この中に変圧器が入っていて、ここで100ボルト,200ボルトに落とされた電気が地中を通って家庭の中に入っていくのです。
地中配電線は都市の美観や防災面においても優れていますが、難点は架空配電線に比べ費用がかかることです。

中性線欠相保護機能付き漏電遮断器

単相3線式配線は、100ボルトと200ボルトの電気機器が使用でき便利なうえ、単相2線式配線に比べ経済的な配線です。しかし、中性線(真ん中の白い電線)の接触が悪くなると電圧が不安定になり、電気製品が故障することがあります。これはごく稀に漏電遮断器の端子部分のゆるみが原因で起こることがあります。「中性線欠相保護機能付き漏電遮断器」は、このような時に、いち早く電気を遮断するもので、安心して電気をお使いになれます。

柱上変圧器

電柱のなかには、途中の腕木のところに灰色の円筒形(えんとうけい)の箱を取りつけたものがあります。これが柱上変圧器です。トランスとも呼びます。これで電圧を家庭用に100ボルトあるいは 200ボルトに下げて送るようになっているのです。

調光器

電灯の明るさを調節する装置が調光器です。たとえば、リビングルームに調光器を取りつけておくと、一家だんらんのときは明るく、クリスマスのときなど、ちょっと暗くしてムードをつくることも簡単にできます。白熱電球は連続的に明るさを調節できますが、蛍光ランプは段階的に明るさが変わるようになっています。調光器は雰囲気づくりだけではなく、省エネにも役立ちます。

直流

電池のふたつの極を導線でむすぶと、電流がプラス極からマイナス極へと流れます。このようにいつも同じ方向に同じ大きさで流れる電気を直流といいます。これに対して、電流の流れる方向と大きさが周期的に変わる電気を交流といいます。

低圧線

高圧配電線の6,600ボルトのままでは、一般家庭などでは、電圧が高すぎて危険です。そこで電柱の上に取りつけた変圧器で100ボルトとか200ボルトの低い電圧に変えて送ります。その配電線を低圧線といいます。

定格電圧

電気器具の裏側や横に、器具の性能を書いた銘板というものがついています。その中に定格電圧100V(ボルト)とか定格電流5A(アンペア)などと書いてあります。定格電圧100Vというのは、100V以上の電圧では使ってはダメということです。定格というのは、メーカーによって補償された使用限度という意味と考えてよいでしょう。
定格電流5Aは、この器具には5A以上の電流は流せませんという制限をあらわしているのです。

抵抗

導線に電気を流した場合、材質によって電気の通りやすいもの、通りにくいものがあります。通りにくさのことを抵抗、あるいは電気抵抗といいます。単位はオームです。
アルミや銅は抵抗が少ない材質で、電気をよく通します。絶縁体は抵抗が非常に大きいものです。抵抗は熱とも関係があり、温度が高くなると抵抗値があがります。絶対0度[摂氏-273度]に近くまで導体を冷やすと、電気抵抗はゼロになります。これを超電導といいます。

電圧

電圧とは電気を流す圧力のようなもので、電気を水の流れにたとえると、電圧は水の落差[水圧]に相当すると考えてよいでしょう。水圧が大きければ大きいほど水の勢いが強いように、電圧が高いほど電気を流す力が大きくなります。私たちの家庭にきている電気の電圧はふつう100ボルトまたは200ボルトです。

電化住宅

みなさまがたの住宅は料理、入浴、冷暖房などに、エネルギーがたくさん使われています。そのエネルギーにクリーンな電気を活用した住宅が電化住宅です。
電化住宅の主力はIHクッキングヒータや電気給湯機、エアコンなど。IHクッキングヒータは火力も強く、炎も出ないので清潔で安全、効率もよい。こういう長所からお年寄りにも好評です。電気給湯機の中でも最近注目されているのがエコキュート。世界で初めての自然冷媒(CO2)を使い、効率の高い給湯機です。さらにエコキュートは割安な夜間電力を使うので電気代も月に約1000円程度です。

電気温水器

電気温水器のタンクの中にはヒーターが入っていて、夜間に割安の深夜の電力を使って80度~90度の熱湯をつくってためています。お湯が必要なときに、水と混合して使うのです。タンクは厚い保温用のグラスウールがまいてあって、そのため夜あたためた熱湯はほぼ一定温度を保ちます。
また、ガスと違い火を使わないので安全、さらにCO2も出しません。

電気工事士

電気工事による火災や漏電事故を防ぐために、電気工事は資格を持った人でなければ行うことはできません。この資格を持った人を電気工事士といいます。

電気工事士法

一般家庭で、電気工事の不良が原因で感電や火災、その他の災害がおこることがあります。それを防ぐために電気工事士法という法律があります。この法律によって、資格を持った人(電気工事士)でなければ、屋内の配線工事をすることはできません。コンセントの増設、エアコン取付のときの配線工事は必ず電気工事士がいる電気工事店にたのむことです。

電力

電力とは電気が仕事をする力(エネルギー)のことです。電灯が光を出したり、モーターが回転する時の力の大きさを表しています。
単位はワット。1ワットの1000倍が1キロワット(kW)です。蒸気機関の発明者ワット (1736~1819)の名前にちなんだものです。
電力の大きさは電流と電圧の積であらわされます。
電力(W)=電流(A)×電圧(V) (直流の場合)
ワットと関連した単位で日常生活にもよく使われるものにワットアワー(ワット時ともいう)という単位があります。これは電力量の単位(Wh)で、1ワットアワーの1000倍が1キロワットアワー(kWh)です。
ワットアワーは電力と使った時間の積であらわします。
電力量(Wh)=電力(W)×時間(h)
たとえば、100ワットの電球を2時間つけると、200ワットアワーの電力量を消費したことになります。
家庭についているメーター(電力量計)は使用した電力量が数値で示されるようになっています。

電力量計

電気の使用量(電力量)を計る計器で、メーターとも呼ばれます。
電力量計は引込線が家の中へ入ってくるところについています。ガラスごしにアルミニウム製の円盤と文字盤が見えます。電気を使うと円盤が回転します。電力の大きさによって円盤の回転は速くなったり、遅くなったりします。円盤の回転数にしたがって電気の使用量(キロワットアワー)が文字盤に積算されて表われる仕組みになっています。(デジタル表示の電力計もあります。)

登録調査機関

お客さまの電気設備が、基準どおりに安全に施設されているかどうかを、点検・調査する国に登録した機関のことです。

トラッキング現現象

長期間放置されたコンセントとプラグの間にほこりが溜まり、それが湿気を帯びることによって漏電すること。火災の原因となるので、こまめにコンセントやプラグは乾いた布なのでふきましょう。

トランス

変圧器はトランスとも呼ばれます。交流電気の電圧を上げたり、下げたりするものです。大きいものは変電所で使われており、超高圧変電所の変圧器は1台約500トンというものがあります。電柱には円筒型の変圧器が取りつけられ、ここで100ボルト、または200ボルトに電圧を下げて、家庭へお届けしているのです。