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回路

正式には電気回路。電気の通り道のことです。回路という言葉で、すぐ思いつくのは分電盤の回路数でしょう。分電盤に配線用遮断器[安全ブレーカーともいう]が8個ついていたら、あなたの家の回路数は8回路といいます。分電盤から8本の電気の道路が出ているのです。電気はそれぞれの道を通って目的地に到着。そこで電気器具を動かして、ふたたび分電盤へ帰ってきます。1回路には20アンペア以上の電気は流せません。専用回路という言葉ご存知ですか。たとえば、電子レンジの専用回路。電子レンジは大きい電気が流れるので同じ回路で電子レンジのほかに器具を使うと、20アンペア以上の電気が流れて、安全ブレーカーが切れることがあります。そのため、電子レンジ用の電気が通る道を電子レンジ専用回路といいます。

開閉器

電力回路・電力機器の正常動作時の電路を開閉する電力機器である。スイッチともいう。慣用的には電力回路・電力機器に用いる大型のものを開閉器、電子機器に用いる小型のものをスイッチと呼ぶことが多い。

家電リサイクル法

家庭の電気器具を徹底的にリサイクルするために、2001年4月より「家電リサイクル法」が始まりました。家庭から出される、古くなった電気器具は小売店など指定の業者が引きとるように義務づけられたのです。引きとった器具は、再利用できる部品をリサイクルしてゴミの減量と資源の有効利用を進めようとするものです。リサイクル料金と収集運搬料金は消費者が負担します。対象の器具は「エアコン」、「テレビ」、「冷蔵庫・冷凍庫」、「洗濯機・衣類乾燥機」の4品目です。

雷サージ

雷は非常に大きなエネルギーを持っており、電圧は約1億ボルトにもなります。雷の被害は直接落雷するときのほか、雷が家の近くに落ちた場合、家の中の電気配線に大きな異常電流が流れることがあります。これを雷サージといいます。雷サージによって、家の中のテレビやパソコンなどがこわれることもあります。
雷サージによる被害を完全に防ぐのは、たいへんむずかしいことです。雷がなりはじめたら、万一にそなえ、家電製品のプラグをコンセントから抜いておくとよいでしょう。

過負荷電流

電気機器の定格電流又は電線の許容電流を超え、その継続時間との関係で機器又は電線を損傷するおそれがある電流。電動機の始動電流、変圧器の励磁電流は区別して考える。短絡電流は含まない。

感電

漏電している器具や電線に直接ふれると、電気はその人の体を通って大地へ流れます。そのときのショックを感電といいます。電流が小さいとショックだけですみますが、強い電気が流れると人命にかかわることがあります。とくに、ぬれた手などは電気が通りやすいので注意してください。湿気や水気のあるところで使う電気器具には必ずアースをつけましょう。

強電

大きな電流を使う工場などの電気機械や、モーターを使った家庭用の電気器具をあわせて「強電」、いっぽう使用する電力が少ない通信機械を「弱電」とよんでいました。電気の技術を分類するときに、たいへん便利なことばとしてよく使われていました。
しかし、最近では技術の進歩で、弱い電流で回る超小型のモーターなどの出現で、「強電」と「弱電」の区別がしだいにあいまいになってきています。

キュービクル

変圧器などの変電設備を金属製の箱に収めたもののことです。高圧の配電線(一般的には6600V)から直接電気を入れて、ビルの屋上や屋外などにおいたキュービクルで100Vや200Vに変電して使います。

許容電流

電線に電流を流すと熱が発生します。強い電流が流れると、その分、熱もたくさん出ます。このときの温度が高すぎると、絶縁物が焼けたりすることがあります。また長い間に劣化し、絶縁性が悪くなったりします。このため、電線やコードの種類によって、安全に流すことができる最大電流には制限がきめられています。これを許容電流といいます。

契約アンペア

分電盤を見ると、左端に色がついたアンペアブレーカーがついています。アンペアブレーカーの上に書かれている数字が契約アンペアです。これ以上の電気を使うとアンペアブレーカーが切れます。普通、家庭の電気の契約は、お使いになる電流の大きさできめられています。契約アンペアによって基本料金がちがいます。
※電力会社によってはアンペアブレーカーがない地域があります。

高圧線

電気は発電所から送電線を通り、さらに配電線にのって家庭や工場などまで届けられています。この配電線には高圧線と低圧線、それに特別高圧線の3種類があります。このうち高圧線の電気の電圧は6,600ボルトです。6,600ボルトより高い電圧を必要とする工場などには2万2,000ボルトで工場まで電気を送ります。これが特別高圧線です。

交流

家庭にきている電気は、電気の流れる方向が1秒間に何十回と変わっています。こういう電気を交流といいます。東京電力から送られている電気は、周波数50ヘルツの交流です。交流は直流とちがい簡単に電圧を変えることができるのが特長です。
電力事業が始まった当時は電気は直流でしたが、交流発電機の登場で交流全盛の時代となったのです。

コード

家庭の電気器具は普通、コンセントから電源をとります。コンセントから器具までの電気の通り道がコードです。電熱機器用のもの、湿気に強いもの、曲げにくいものなど、用途に応じて使用する材質などが定められています。コードはステイプルなどで固定して使うことはできません。注意してください。
また、コードには流せる電気の量がきめられています。コードの外側に,7Aとか12Aとか、小さい文字で電流の大きさが書いてあります。それ以上の電気を流すと、熱を持ったりして危険です。

コンセント

プラグの差し込み口のことで、和製英語です。英語ではアウトレット(取り出し口)といいます。
コンセントには二口、三口のものなどがあります。ただし差し込み口がいくつあっても、同時に使えるのは合計15アンペアまでです。
また、エアコンなど大型の機器には専用のコンセントを取り付けます。このほか防水型のものやアース付きなど用途に応じてさまざまのタイプがあります。

間接照明

部屋の真ん中に電灯を取りつけると、光が直接、目に入り、まぶしくて、なんとなく落ち着かないものです。これを防ぐ照明方法を間接照明といいます。壁の影などに電灯をかくして設置し、反射光を利用して、部屋をほんのりと明るくする方法です。直接照明と同じ明るさにするには、その分、電気を余分に多く消費します。また、取り付け費用も高くつきます。